カヌレ(Caneléまたは Cannelé)とは?
中身はしっとり柔らかく芳醇なラム酒とバニラの香り、外側は香ばしくカリッとした食感が特徴のボルドー地方のお菓子で、銅の型を使用します。カヌレが作られるようになったのは17世紀頃からと言われています。
カヌレの由来
カヌレの起源についてはいくつかの説がありますが、はっきりとした文献は残っていないので全て仮説として広まっています。
その一部をご紹介いたします。
1.サントゥラリというボルドーの北西の小さな村の修道女達により作られ、
貧しい人達に配られていて、当時はカヌラスまたはカヌロンと呼ばれていた。
2.メドックのワイン製造業者によるもので、ワインのラベルを卵の白身で貼っていたので黄身が大量に余り、その黄身を利用してカヌレが作られるようになった。
当時は一部の人達に作られていた名も無いお菓子でありましたが、1830年代にボルドーのパティシエによりレシピが起こされ、ボルドー地方の特産品となりました。
カヌレの諸説はボルドーの街興しを兼ねた宣伝活動のために作られた作り話ではないかなどども言われています。
カヌレの名前はカヌレの型に由来しており、型の溝の部分をCannelure(溝、筋)と言います。
カヌレの型とサイズ
-
la bouchée(ラ ブシェ) : 約15g、高さ2cm
-
le lunch (ル ランチ) : 約30g、高さ3.5cm
-
le canelé classique(ル カヌレ クラシック) : 約60g、高さ5cm
美味しいカヌレを作るうえで大切なことは上質な材料を使用することはもちろんですが、最大の醍醐味は焼く温度と時間です。この焼き加減によって、カヌレ独特の外側はカリッと中身はしっとりとした食感になります。
また出来たら冷めるまでしっかり待ちます。 コーヒー、紅茶または赤ワインとよく合うお菓子です。